人生の半分は草加に住んでいるから第2の故郷ですと話す、韓国出身のカンさんは、指輪などをつくる貴金属加工業の職人である。ハワイアンジュエリーなどの模様でもすべて手作業で彫刻する神業を持つ職人集団ユーテクニック社です。まさに工業会の芸術家的職人。
この業界でもだんだん職人が少なくなり、先行きは不安です。顧客とは、イメージで打合せしながら商品をつくるが、最後の最後でボツになったり、加工作業をあまりにも簡単に言われる事など、色々大変なこともあるけど、手がけた企画が思った以上に反応よく結果を出したり、お客さんに温もりを感じるメッセージをもらった時に嬉しくなり、励みにし、やりがいを感じる職人カンさんは、今の僕らにはなじみのない経験も持つ、それは徴兵制である。韓国では全ての男性に最低18か月以上(2018年11月以前は21ヶ月)の兵役義務があり、満18歳から満19歳までの間に徴兵検査(適性検査)を受け、身体・学力の基準に達すると陸・海・空軍のいずれかに制度に従い入隊させられる義務である。
カンさんは、父親が先に日本で仕事をしている際に遊びに来た時に日本の雰囲気が気に入っていたので、軍隊除隊後22歳の時に来日し、1年かは日本語学校に通い、デザイン専門学校卒業後、お父さんが経営する今の会社に入社しました。
「ネガティブにならないように」と心掛けている姜さんの奥様も、なんと美美術大学卒業にジュエリーデザイン専門学校でも学んだ、現場作業も大好きな職人さんでもあります。夫婦で同じ職場の職人さんなんです!工業会では、事務作業などで関わる奥様はいらっしゃいますが、この貴金属業界ならではの話かもしれません♪
プライベートでは、仕事終わりの一杯と、子供の成長を感じるのが楽しみだと言う姜さんは、夫婦で協力しながら、ハンドメイドにこだわった自社製品の開発と販売に力を入れ取り組んでいるので、将来は「庭付きの戸建てに心の余裕をもって暮らしたい」と言う夢の実現も、すぐそこでしょうね。